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矯正歯科医になるには?専門医になるまでの道のりと矯正医が少ない理由

こんにちは。

今回は少し変わったテーマで、「矯正治療って誰がやっているの?」「普通の歯医者さんと何が違うの?」という疑問にお答えします。
患者さんからも、「矯正は専門の先生なんですか?」というご質問を実際によくいただきます。


結論からお伝えすると、矯正治療を専門的に行っている歯科医師は、それほど多くありません。
その理由は、矯正治療を行えるようになるまでの道のりが、他の分野と比べて長いからです。

一般歯科医と矯正歯科医の違い

まず歯科医師になった後の進路について説明します。

一般的な流れは、

  • 歯科大学卒業
  • 国家試験合格
  • 研修医
  • 大学病院に残る、または一般歯科医院に就職

となります。

多くの歯科医師はそのまま一般歯科の道に進み、虫歯治療や歯周病治療、被せ物などを中心に経験を積んでいきます。

矯正を専門にする場合の道のり

一方で、矯正治療を専門的に行う場合は大きく流れが異なります。

  • 歯科大学卒業
  • 研修医
  • 大学病院の矯正科に入局
  • 大学院に進学

というルートを選ぶことが多いです。

大学院で行うこと

大学院では、日々の矯正臨床に加えて研究も行います。期間は4年間です。
そのため、大学院を卒業する頃には現役最短のケースで28歳前後になります。

ただしここで重要なのは、大学院を卒業したからといって、すぐに臨床の第一線に立てるわけではないという点です。
大学院はあくまで博士号取得、つまり研究が主な目的であり、矯正の臨床能力とは別のものだからです。

認定資格と臨床経験

そのため、多くの歯科医師は大学院と並行して、各学会が設ける認定資格の取得を目指します。

代表的な認定資格では、

  • 学会指定研修機関で5年以上の臨床研修
  • 指定の症例報告と学会発表・論文の実績
  • 認定審査試験の合格

といった条件が設けられています。

大学院を卒業してからさらに経験を積み、最短でも約2年後に取得となります。

つまり、大学卒業から約8かかる計算になります。

それでも「完成」ではない理由

実際には、認定資格を取得した時点でも、自身の臨床にまだ課題を感じる矯正医は少なくありません。

矯正治療は、

  • 長期間にわたる治療であり
  • 一人ひとり状態が異なり
  • 予測とコントロールが求められる治療です

そのため、資格取得後も日々研鑽しながら、一つひとつの治療と向き合い続ける分野です。

矯正歯科医が少ない理由

ここまでの流れを見ると、矯正を専門にするには

  • 時間がかかる
  • 臨床経験の積み重ねが必要
  • 研究・研修に専念する期間が長い

という特徴があります。

そのため、途中で一般歯科の道に進む先生も多く、結果的に矯正を専門にする歯科医師の割合は少なくなっています。

もう一つの背景:口腔全体との関わり

もう一つ重要なポイントがあります。
それは、矯正治療は単独で完結するものではなく、お口全体の状態と密接に関わる治療であるという点です。

例えば、

  • 虫歯の管理
  • 歯周病の管理
  • 抜歯などの外科処置

といった一般歯科の治療と連携しながら進めていく必要があります。

一方で矯正治療は、診断や経過管理に多くの時間と専門性を要する分野です。
こうした背景から、多くのクリニックでは矯正治療を中心に行う歯科医師と、一般歯科を担当する歯科医師が連携して治療を行う体制をとっています。

矯正医を選ぶ際の判断材料

矯正治療は長期間にわたるため、治療を受ける際には

  • どのような環境で矯正を学んだ背景があるか
  • どのような体制で治療を行っているか

といった点が、患者さんご自身の判断材料の一つになります。

まとめ

歯科医師は同じ国家資格を持っていますが、矯正治療はその中でも特に専門性の高い分野です。
歯科大学を卒業してすぐに取り組めるものではなく、長い時間と経験を経て身につくものです。
そのため、矯正治療を専門的に行っている歯科医師は多くありません。

最後に

矯正治療を考える際は、費用や見た目に加えて、

  • どのような環境で学んできた歯科医師なのか
  • どのような体制で治療を行っているのか

という点も大切な判断材料になります。

当院では、一般歯科と連携しながら、お口全体を考えた矯正治療をご提案しています。
まずは相談だけでも大丈夫です。無理に治療をすすめることはありませんので、安心してご相談ください。

※当院の院長の経歴・所属学会・認定資格については、院長紹介ページをご参照ください。

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